プラズマによる表面処理(樹脂編)

プラズマのエネルギーは樹脂表面も改質します。

PETフィルムにプラズマを照射して変化を確認しました。
樹脂フィルムは平たん性を確保するのが難しいので今回は放電電極の形状も工夫してみました。
フィルム上の赤いマーキング部分をプラズマ処理してみます。
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電極は特殊な誘電体を塗布した銅線を使用します。
この特殊な誘電体は様々な性能を持っていますのでおいおいご紹介したいと思います。
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この電極をフィルムに密着させて放電すると
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こんな風に綺麗にプラズマ発光します。
そしてプラズマ処理の後は
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プラズマが照射した部分だけが綺麗な状態になっているのが分かります。
そこに水を垂らすと
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プラズマ照射した部分には水が固まらず広がっていく状況が分かります。
電極の形状を変えてメッシュ状の銅板を使うと
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メッシュ状の銅板の部分は水をはじくことなく親水性に変化してのが分かります。
このようにプラズマは金属だけでなく、樹脂の表面も改質して親水性の樹脂フィルムを作ることが出来ます。
プリント業界にとっては朗報なのではないでしょうか。
しかも、これを安く作れるのであればなおさらだと思います。