プラズマによる表面処理(金属編)

プラズマのエネルギーは金属表面の酸化膜を除去する性能を持っています。

アルミで実験をしてみました。
まず銅から説明します。
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銅線をテープで固定してプラズマを照射します。

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60分後には銅の光沢がなくなり、表面がザラザラになってしまいました。
これをよく見ると

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プラズマが当たったところはザラザラになっていますが、テープでカバーされてプラズマが当たらなかった部分は最初の光沢が残っています。
次にアルミの実験結果もお知らせします。

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アルミ表面に水滴をたらして、アルミの撥水性を確認します。
これから線の上部にプラズマを照射します。

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プラズマ照射後また水滴を垂らします。
上下で水滴の姿が変化しています。
まず、上部は

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撥水性がなくなり、水滴が広がっています。
表面が親水性に変化しています。
それでは下部はどうかというと

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最初と変わらず撥水性を保っています。
このように金属表面の酸化膜を取り除くことが可能になります。
最後にこの実験に使ったプラズマ装置は

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こんな簡単な装置でもこれだけの性能を発揮出来ます。
それぞれの用途に合ったプラズマ発生装置をカスタマイズすることでプラズマのエネルギーを最高のレベルで発揮出来るようになります。
いろんな分野での応用を考えてみませんか。